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2023.03.30
メソアクティスの「幹細胞培養液導入コース」

こんにちは。前橋温泉クリニック院長の岩波です。
今日は2月から始まったメソアクティスの「幹細胞培養液導入コース」についてのお話です。

正確には「ヒト脂肪由来幹細胞順化培養液」です。

そもそも幹細胞って? 幹細胞培養液って?

何が体や肌にいいの? 
と思っている方も多いかと思います。

これがまた長くなるので、早くも書くのに挫折しそうです。
でもがんばってみます。

 《幹細胞とは?》

私たちの身体は60兆個ほどの細胞でできています。
皮膚になる細胞、神経になる細胞、骨になる細胞などいろいろあるわけですが、そういうふうに分かれる前の大元の細胞が幹細胞です。

お母さんの身体の中に受精卵として存在するときは当然ヒトの形はしていませんが、だんだんと頭や手や足ができて来ます。
幹細胞が分化(だんだん違う形や機能に変化すること)して、様々な細胞に変わっていくわけです。

幹細胞には大きくわけて「多機能幹細胞」と「組織幹細胞」と呼ばれるものがあります。

「多機能幹細胞」とは、受精卵などの初期胚にある胚性幹細胞など、まだどの細胞になるか決まっていないものをいいます。

 一方、「組織幹細胞」とはある程度分化が進んで、皮膚になる、骨になるなど、どの組織になるか決まっている細胞です。
成長した私たちの身体に存在していて、骨折が治ったり、傷が治ったりするのもこの組織幹細胞が新しい細胞を作ってくれるおかげです。

 ちなみにノーベル賞を受賞された京都大学の山中伸弥先生が研究したiPS細胞は人工的に作り出された幹細胞です。
これらを用いて角膜や軟骨など、本来自然には再生しない組織を作り出して、実際に患者さんに移植する再生医療がすでに始まっています。

はい。
幹細胞についてまじめに書いてみましたが、前橋温泉クリニックで使っているのは当然幹細胞ではなく、その培養液です。

では、いよいよ幹細胞培養液のお話です。

再生医療が臨床応用されるようになり、再生医療で作り出された角膜を移植するなどの治療が行われるようになりました。
この再生医療に使う細胞が幹細胞です。
培養して増殖した幹細胞を患部に入れることで組織を再生させます。
この幹細胞を培養したときの液体が「幹細胞培養液」です。

培養液中には細胞からさまざまな生理活性物質(色々な働きをもつタンパク質)が出てきます。
これらは組織の機能修復などメリットがあるのですが、細胞培養が終われば培養液自体は不要になってしまいます。

そこで、これら「身体にいい」成分を点滴や化粧品などに応用しているのが「幹細胞培養液」です。
上澄を用いて、滅菌処理しているので、正式には「幹細胞培養上清液」と呼びます。

では、「身体にいい成分」とは具体的に「サイトカイン」や「成長因子」と呼ばれるタンパク質です。

例えば次のようなものがあります。

・EGF(上皮細胞増殖因子)

新しい皮膚の細胞をつくるのに必要です。皮膚の細胞のターンオーバーを促したり、新陳代謝を促進することでシミ、くすみ、しわなどの改善につながります。

・aFGF(線維芽細胞増殖因子)

皮膚の奥の方の真皮にはたらきかけてコラーゲンなどの元になる線維芽細胞の増殖を促します。
新しい血管をつくったり、傷を治す働きぐあり、皮膚の弾力を増すコラーゲンやエラスチンの合成をさかんにし、肌にハリを与えたり、発毛促進を促します。

・VFGF(血管内皮細胞成長因子)

新しい血管を作るのに必要な因子です。
血管を増生させることで血行を良くし、毛根に栄養を運ぶことで発毛を促します。
また、新しい細胞を産生することでシワの防止、改善に役立ちます。

 他にもたくさんありますが、要するに新しい細胞を作り出し、傷んだ組織を修復する働きがあるのです。

前橋温泉クリニックでは今のところ肌と頭皮に使えるものを取り扱ってますが、いずれ点滴もできるようにしたいと思っています。

前橋温泉クリニックで取り扱っているのは
国内生産のヒト脂肪由来幹細胞順化培養液を用いた美容液、保湿液、クレンジング&洗顔フォーム、育毛ローションなどです。

人気の美容治療「メソアクティス」の治療にも使っています。 
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